こんにちは!
スタイリスト・ヘアドクターの前原 悟です!
今日の話題は酸性ストレートと酸熱トリートメントの違いについて!
これ同じ酸と名前がついているのでよく酸性ストレートパーマと紛らわしくないですか?笑
しかも両方の技術ともストレートのサラサラで艶が出るので、仕上がりの写真ばかり上がることの多いインスタなどのSNSでも見分けがつきません。
正直僕もbefore・afterの写真だけでは違いが分からないので施術工程を見せてもらいたいくらいです笑笑
実際問題、僕もよくお客様から疑問を聞かれますしどっちの技術を施術をしたら良いか分からないという話もよく聞きます!
なので今回は二つの施術の違いを説明していこうかと思っております。
まず二つの施術の目的は全然違うということをご理解していただけると幸いなのですが、ストレートパーマ・縮毛矯正(酸性・ノンアルカリ・中性関係無く)という単語がついている施術の目的は癖やうねりを真っ直ぐにすることです。
細かく話せば、髪の結合を還元という作用で切りその後アイロンで伸ばして(この時ロッドを巻き付けて加温するのがデジタルパーマ)再結合して仕上げるのがストレートパーマや縮毛矯正と呼ばれるもの全ての目的であり薬剤もそのために作られています!
その過程でpH調節のために酸性だの中性だのノンアルカリだのと名前がついてたり、施術が変わってきたりはするもののこの還元→癖を伸ばす→再結合という流れは絶対に変わりません。(それっぽいオリジナルネームがついてたり、美容師がごちゃごちゃ言ってても還元を起こす薬剤を使っている以上同じです)
つまり、クセを伸ばすために結合を切ったりくっつけたりしてるのがストレートパーマなんです。
それに比べて酸熱トリートメントはそもそもクセを伸ばすためには作られてません!!←ココほんと大事
酸熱トリートメントはグリオキシル酸などの特殊な酸の成分を用いて髪の結合を強く補強することが目的なんです。
クセやうねりに対してのアプローチではないんですね!
しかし、わかりづらく美容師も勘違いするのが髪質や髪の状態・酸熱トリートメントを上手に使えると髪の補強効果によってクセが収まりやすくはなります。
でもそれはあくまで毛髪強度を上げたことによってのオマケに過ぎません。
クセに対してのアプローチじゃないのでクセが取れないのも当然なんです。
この二つの目的の違い分かりますよね?
クセを伸ばしたいなら酸性ストレートパーマ(酸性関係なくですが)
髪を強く補強したいなら酸熱トリートメント
にそもそもの選択は分かれるわけです。
ただ昨今の紛らわしいものが多すぎる世の中のせいで、お客さまどころか美容師もごっちゃになってる人がいますね(分かってて誤魔化してしまう美容師もいるので気をつけてください)
なので、見分ける方法もお教えします!
この二つの酸とつく施術はどちらも共通する施術があります。
それは熱アイロンを通すこと。
この二つの施術で熱アイロンを通さないことは今の技術ではあり得ません。
そして、その後カラー剤以外の何かをつけるようなら、確実にストレートパーマや縮毛矯正です!!
なぜなら、還元という作用で結合を切っているので再結合が必要だから!
再結合しないで終わりにしてしまうとストレートパーマはクセが戻る可能性があります。
それに比べて酸熱トリートメントはそもそも結合を切ってなんかいないので熱アイロン通してそのまま終わりで問題ありません。
結合を補強するのが目的ですからね。
最後の工程に違いがあるわけですね!!
なので気になる方はそこを尋ねてみても良いですね!
あとは本当に分かりづらいのですが、酸性ストレートパーマと呼ばれるものでもストレートパーマである以上ダメージが必ず発生します。
ダメージがかなり少ないので感じづらいだけです。(それでもすごいんですが)
逆に酸熱トリートメントはダメージはほぼありません!!(美容師さんが使い方を間違えなければ。特に過収斂が要注意)
熱アイロンを通すので少し髪が乾燥するな〜ていうダメージくらいです。
それよりも補強効果が勝るかと思います!
酸性ストレートパーマとの違いですね。
これらが二つの施術の大きな違いですね!!
まとめるなら
・クセを伸ばすなら酸性ストレートパーマ
・髪を補強するなら酸熱トリートメント
と覚えておきましょう!!
しっかり勉強していて信用できる美容師さんなら、まず間違いなく教えて貰えるので身近にいて気になったら聞いてみてください♪
もちろんヘアドクターの美容室でもご相談を受け付けておりますよ^^
髪質改善でクセを収めようとするのは難しいのでしっかり相談して施術を決めていきたいですね!!
ご高覧ありがとうございました!!
スタイリスト・ヘアドクター【前原 悟】
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