こんにちは!
スタイリスト・ヘアドクターの前原 悟です!
昨今の髪質改善ブームによって様々な酸熱トリートメントが出現しているかと思いますが、皆さんは酸熱トリートメントって聞いたことがありますかね?
酸熱トリートメントとはその名の通り酸性の成分と熱を加えることによって完成する髪質改善系トリートメントです!(というより、酸熱トリートメントこそが髪質改善の本質に一番近く髪質改善というブームの発端になった施術だと僕は思っています。)
これだけだと他のトリートメントとの差が分かりづらいですが、酸熱トリートメントはダメージ毛へのアプローチの仕方が全然違います。
そもそも通常のトリートメントは髪につけて超音波やスチーム・加温などをして流すといういわゆる髪への栄養補給をしているのですが、酸熱トリートメントがしてるのは特殊な酸の成分(グリオキシル酸やジマレイン酸・レブリン酸などいくつかあります)を、熱を加えることによって化学反応を起こしてるんです!!
※最近の酸熱トリートメントはケラチンなどの成分も入ってたりと栄養補給も同時にしてたりします。
その化学反応の目的とは?
髪はシスチン結合という髪の関節のようなもので繋がっていて、ここが痛みダメージすることで手触りが悪くなったり髪が切れてしまったりといったことに繋がります。
このシスチン結合のダメージをコルテックスダメージとも言いますが、この髪の関節とも言えるシスチン結合を化学反応により擬似的にに作り直し補強するのが酸熱トリートメントがしてることなんですね!!
なので向いている髪質はダメージなどで髪の芯が弱って柔らかくなってしまっていたり、切れ毛が多くなってしまっている方や年齢などだハリコシが無くなってきたエイジング毛の方など髪を補強したい方が向いております♪
メリットとしてもやはり髪の関節を作り直し補強というのが1番大きいので、髪を文字通り作り直すほどの効果を見込めるのと、効果の持続力というのも化学反応による髪の作り替えとも言えるので栄養補給型より長いです!
あとは副次的な効果の産物ですが結合を作り直した時の影響でクセや広がりも治りやすくなったりします!(ただクセに関してはあくまでクセを伸ばすためではなく、結果の副産物的な意味合いが強いのでご注意)
しかしデメリットも勿論あり、まずカラーが色落ちすること!(グリオキシル酸を多く含んでる場合は特に)
そして酸性のpHが強力なタイプの酸熱トリートメントだと、工夫をしてあげないとその後のカラーも期間を空けないと施術が出来ないということです。
これに関しては特殊な方法で酸熱トリートメントとヘアカラーの同時は可能ですが、美容師さんの腕が問われます!(当店では僕だけ施術OKにさせて頂いてます。)
そして、髪の芯を補強するタイプなので保湿力などはあまり高くないということもデメリットですね!酸熱トリートメントと意外の方法で保湿も別途でしてあげたいです。
更には酸熱は高価かつ特殊な成分を使っているためメニュー単価が高いのと特殊な知識と技術が必要のため、施術できるサロンも少ないということ。(酸熱トリートメントを本当の意味で施術できているか)
以上が酸熱トリートメントの目的と特徴となっておりますね!
酸熱トリートメントはトリートメントと名乗っていますが、薬剤的にトリートメントとはまた違ったアプローチをしているので全くの別物と言えます。
意外と美容師さんの中でも通常のトリートメントと同じものだと思ってたり弱いストレートパーマだと捉えてる方がいますが、髪の中で起こってることは全く違います!
酸性ストレートと酸熱トリートメントとの違いとは?
↓↓↓
今後投稿予定
つまり酸熱トリートメントは酸熱トリートメントという分類の施術であると認識してあげてください。
特殊な知識が必要で取り扱いも難しく、施術をやり過ぎれば逆に傷んでしまう(過収斂と呼ばれる作用)こともあるのでしっかり知識と技術のある美容師・サロン選びが大事ですね!!
皆様の艶髪・美髪へのお手伝いが出来れば嬉しいです!!
スタイリスト・ヘアドクター【前原 悟】
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